どうも、とりっぴー東堂です。
突然ですが、こんな風にキレてる人、見たことありませんか?

え、ない?
まあ僕も見たことはないんですけどね。
見たことないにせよ、この記事を見てくださっている方はおそらく、下記のような悩みを持っているんじゃないでしょうか?
- 人の絵を見ながら描くの、なんか罪悪感があるな…
- 資料見ながら描くって、自分の力じゃないんじゃないの?
- プロは資料なんて見ないでしょ?
- 何も見ずに描いたほうがカッコイイ
結論から言います。
この考えは、すべて間違っています。
そのワケをまとめつつ、実際に資料を見ないで描くとどうなるか、プロの方にお願いして描いてもらいました。
「資料を見ないで描くのはずるい」という思考が間違っているワケ
理由は単純です。
プロは資料をガンガン見てるからです。
絵が上手い人ほど資料をたくさん集めて参考にすることで、絵が上手い人の技術や知識を吸収し、自分の力としていくのです。
普通に犯罪です。
例えばですが、仕事している人なら、自分の仕事に置き換えてみてください。
仕事をするために資料を見ていたら「資料見ながら仕事するのはずるい!」とか言われるわけです。
意味不明の極み。
学生なら部活とか勉強で、参考書を見るのはずるいとか言われるわけです。
ずるいと思うのは、卑怯なことをしていると思い込んでしまうからです。
でも、プロもやってることです。なんも卑怯なことはしてないんです。
むしろ、胸を張って資料を見てお絵描きしましょう。
資料の重要性
資料を見ずに絵を描くと、「ここってどう描くんだろう」「こんな感じだった気がする」と言ったように、曖昧な記憶を頼りに絵を描くことになります。
そうやって曖昧に描いて出来上がった絵を見てみると、なんだかバランスが悪い…なんてことも起きます。
人体や服の構造、空間を正しく描くために必要な知識が資料には詰まっているのです。
資料を見ずに描くとこうなる
さて、そんな知識の塊である資料を一切見ないでキャラクターを描いたらどうなるのか、そんな検証をしてみましょう。
検証には、実際にイラストで生計を立てているプロをお呼びしました。
はい、嫁です。

ゲーム会社の2Dデザイナーとして働いており、Vtuberのデザインもやっています。
そんな嫁に、下記のルールで絵を描いてもらいました。
- キャラクターはこちらが指定
- 資料は一切見てはいけない
- 色も塗ってください
そして、気になるお題はこちら。
- ドラえもん
- サザエさん
- ガンダム(思いつくモビルスーツで)
国民的に知られているキャラクター、かつデザインが単純、という理由で選出させていただきました。
それでは、実際に見てもらいましょう!
1.ドラえもん
描いてもらった絵が、こちら。

え、うまいんだが?
でもなんで若干闇抱えてそうな感じになってるの?
放送事故になりそうな道具出しそう。
企画倒れになりそうな予感を感じつつも、次にいきましょう。
2.サザエさん
こちら。

上手い、けどなんか違う。
というか色気出さないで欲しい。
んー…、大丈夫かな、この検証…。
3.ガンダム
最後、ガンダム。
難しいお題だから、頼む…頼むぞ…!。

やったー!!!(?)
これをガンダムと言われたら、だいぶ怪しい感じ。
前提として、嫁はガンダムSEEDを履修済みです。
去年見直していたはずなので、割と記憶が新しいと思うのですが、こういう感じになりました。
ロボやメカみたいな無機物なものは描くのが難しいので、資料なしだと厳しいんでしょうね。
まとめ:資料を見ないと、描けるものも描けない
今回のまとめです。
- 人の絵を見ながら描くの、なんか罪悪感があるな…
→丸パクリするのが罪なだけなので、参考にする分には問題なし - 資料見ながら描くって、自分の力じゃないんじゃないの?
→見て学んで得た技術や知識が、自分の力になる - プロは資料なんて見ないでしょ?
→見てます - 何も見ずに描いたほうがカッコイイ
→資料を見ないでバランスの悪い絵を見せることは、カッコよくないです
今回は、既存のキャラクターをプロに描いてもらいましたが、オリジナルでキャラクターデザインをするときも同じです。
テーマやモチーフを決めても、そのテーマについての資料がなければ、曖昧な記憶で絵を描くことになり、曖昧なデザインしかできません。
資料探しや見ながら描くのはめんどうですが、上手な絵を描くために必要なことです。
次への一歩を踏み出しましょう。
おまけ:自分が描いた場合
人にやらせておいて自分がやらないわけにもいかないので、やってみました。
正直、完璧ですね。
見て驚かないでください。

!?

!?

!?!?!?
